1. 概要
nemiスコアは、各製品の成分プロファイルを、世界中の規制機関・毒性学機関・臨床研究データベースに 対して照合した結果を、決定論的なアルゴリズムで集約したものです。 AIがスコアを決めることはありません(成分の解説文の生成にはAIを使用しています。 詳しくはAIポリシーをご覧ください)。
本ページでは、評価システムの独立性と方法論の妥当性を確認いただけるよう、 参照している情報源と全体の枠組みを公開しています。 個別の重み付け、しきい値、計算規則は、競合他社による模倣を防ぐため、nemi独自の方法論として非公開とさせていただきます。
スコアは、特定の製品が「安全」または「危険」であることを保証または断定するものではなく、公表されている毒性情報を成分単位で照合した結果の指標です。 詳しくは「§9 限界と免責」をご覧ください。
2. データソース
単一のデータベースに依存せず、性質の異なる複数の情報源を組み合わせ、 相互に検証する形で運用しています。すべて公開情報に基づきます。
2.1 各国・地域の化粧品規制
- 日本:化粧品基準(平成12年厚生省告示第331号)— 配合禁止成分・配合制限成分のリスト
- 日本:医薬部外品有効成分リスト(厚生労働省、薬用化粧品関連の薬食審査発通知を含む)
- EU 化粧品規則 1223/2009 — 附属書II(禁止物質)、附属書III(制限物質)、 附属書IV(着色料)、附属書V(防腐剤)、附属書VI(紫外線吸収剤)。 直近の改正(2023/1545を含む)まで反映。
- SCCS(消費者安全科学委員会)の意見書 — 個別成分の安全性に関する欧州委員会の評価書(PDFで公開)
- 米国 FDA — 化粧品関連の警告・回収情報、Color Additive 規則
- カナダ Health Canada:Cosmetic Ingredient Hotlist — 禁止成分・制限成分の一覧
- 豪州 AICIS(旧 NICNAS)— 工業化学物質の届出スキーム
- ASEAN 化粧品指令 — 域内の禁止成分リスト
- 中国 NMPA:IECIC(既使用化粧品原料目録)
- 韓国 MFDS — 化粧品配合禁止・制限原料リスト
2.2 国際的な毒性・化学安全性機関
- IARC モノグラフ(国際がん研究機関)— 発がん性の分類(Group 1, 2A, 2B, 3)
- ECHA(欧州化学物質庁)— REACH/CLP 規則に基づく分類および登録情報
- WHO IPCS Environmental Health Criteria — 国際化学物質安全性計画の評価書
- OECD テストガイドライン — 皮膚刺激性・感作性等の標準試験法
- CIR(Cosmetic Ingredient Review) — 米国の化粧品成分安全性レビュー専門家パネルの最終報告書
2.3 業界団体・命名規格
- JCIA INCI登録(日本化粧品工業会)— 日本における正式な表示名称とINCI名のマッピング
- IFRA Standards(国際香粧品香料協会)— 香料成分の使用上限基準
- INCI Common Ingredients Glossary — 国際的な化粧品成分命名規格
2.4 臨床サーベイランスと査読付き文献
- NACDG(北米接触皮膚炎学会)の baseline series 監視データ
- IVDK(ドイツ皮膚科学会データベースネットワーク)のパッチテスト統計
- ESSCA(欧州接触アレルギー監視システム)の集計データ
- 日本接触皮膚炎学会(JSCD)のジャパニーズスタンダードシリーズ
- 査読付き専門誌: Contact Dermatitis、Journal of the American Academy of Dermatology、British Journal of Dermatology、Journal of Cosmetic Dermatology、International Journal of Cosmetic Science 等
2.5 その他のハザードデータベース
- EWG Skin Deep(米国 Environmental Working Group)— 一般消費者向けハザード評価
- cosmetic-ingredients.org — 個別成分の臨床試験データ(皮膚刺激性、感作性等)
3. 方法論の枠組み
スコアは、多層的な評価アーキテクチャに従って算出されます。 個別の数式は非公開ですが、全体の構造は以下のとおりです。
3.1 成分の特定と命名の正規化
ラベルに表示された日本語の成分名を、JCIA登録、INCI Common Ingredients Glossary、 過去のシノニムデータ等を用いて、国際標準のINCI名に解決します。 成分名の表記揺れ・部分一致・廃止された旧称は、すべて canonical な単一の成分IDに集約されます。
3.2 多源情報の照合(クロスバリデーション)
各成分について、§2 のすべての情報源を独立に照合し、規制ステータス・毒性分類・ 臨床所見の有無を取得します。情報源間で評価が分かれる場合は、weight of evidence(証拠の重み付け)の原則に従い、より新しい・より大規模な・より方法論的に強固な研究を優先します。
3.3 暴露を考慮した評価
単純な「有害/無害」の二分法ではなく、使用形態に応じた暴露評価を組み込んでいます。 洗い流す製品(クレンザー、シャンプー、ボディソープ等)と、肌に残る製品(化粧水、乳液、日焼け止め等)、 粘膜に近い領域に使う製品(アイメイク、リップ、口腔ケア等)では、 同じ成分でも実際の暴露量が大きく異なるため、SCCS Notes of Guidance(最新版)に準拠した Retention Factor の考え方を反映しています。
3.4 低用量で反応する成分への配慮
通常の濃度依存性原則では捕捉できないが、感作された個人にとっては 微量でも反応を起こすことが知られている成分群(EU附属書IIIの香料アレルゲン、特定の防腐剤、 ホルムアルデヒド供与体等)には、個別のフラグを付与し、 通常の濃度判定とは独立した取り扱いを行います。
3.5 開示状況の補正
香料(Parfum)や±着色料のように、薬機法上、組成の開示が法的に求められない成分は、 個別の安全性評価が原理的に不可能です。これらが含まれる製品については、透明性に関する別途の補正を適用し、その旨を製品詳細画面に明示しています。
3.6 決定論的な集約
以上を統合する最終ステップは、すべての製品に対して同一のルールが機械的に適用されます。 AIによる主観的判断や、個別製品ごとの例外処理は行っていません。 同じ成分構成・同じ使用形態の製品は、必ず同じスコアになります。
4. エビデンス品質の取り扱い
すべての成分が同等の研究蓄積を持つわけではありません。 nemiでは、エビデンスの質と量を以下の観点で評価しています。
- 研究方法の質: ヒト臨床試験 > 動物試験 > in vitro 試験 の順で重み付け
- 研究の規模と再現性: 単一研究の主張は、再現研究またはメタ分析で確認されるまで保留扱い
- 規制機関による評価の有無: 上記§2.1〜2.2の機関による独立した評価がある場合、優先的に参照
- データが見つからない場合: 「危険」とは扱わず、「現時点で評価できない」状態として明示
5. 継続的なモニタリング
化粧品規制は世界中で頻繁に更新されています。nemiは以下のサイクルで方法論と データを更新しています。
- EU Omnibus 改正、SCCS 意見書、CIR 最終報告書の新規公開を継続的にモニタリング
- IARC モノグラフの新規追加・改訂時には該当成分の評価を見直し
- 各国規制機関の禁止・制限リスト改訂を反映
- 臨床サーベイランスの最新データ(年次)を取り込み
6. 評価できないケース
以下の場合、nemiは数値スコアを表示しないか、評価上の注釈を表示します。
- 医薬部外品(薬用化粧品など): 薬機法上、全成分表示が義務化されておらず、 その他の成分は濃度順での表示が義務付けられていないため、現時点では数値スコアの算出を行いません。
- 新規成分・希少成分: 既存の研究データベースに収載されておらず、 公表された安全性情報が不足する場合は、その旨を明示し、保守的に扱います。
- 非開示成分の比率が高い製品: 香料(Parfum)等の非開示成分が 製品の中で大きな比重を占める場合は、評価の信頼性が低下することを明示します。
7. 類似製品の選定方法
製品ページの「類似製品」セクションは、以下の基準で選定しています。
- 同じ製品カテゴリ(クレンザー→クレンザー、化粧水→化粧水など) から候補を抽出します。
- ランキングは成分構成の類似度に基づきます。スコア順ではありません。
- 表示される類似製品ごとに、それぞれ独立に算出されたスコアが表示されます。 利用者ご自身でスコアを比較していただく形式です。
- 提携先の通販サイト、アフィリエイト報酬、スポンサーシップなどの 商業的要素は、ランキング・選定アルゴリズムに一切影響しません。詳細はアフィリエイトについてをご覧ください。
類似製品の表示は、「nemiが安全性において優劣を判定した結果」ではなく、同じカテゴリの選択肢を中立的にご紹介する仕組みです。
8. アフィリエイトとの分離
製品詳細ページに表示される「Amazonで見る」「楽天で購入」「Qoo10で見る」「@cosmeで見る」等の ボタンは、提携先通販サイトへのアフィリエイトリンクです。 利用者がリンク経由で購入された場合、nemiは提携先から手数料を受け取ります。
このアフィリエイト関係は、製品スコア・成分の安全性評価・ 類似製品の選定アルゴリズムには一切影響しません。スコアの算出ロジックは、商業的関係を一切参照しない設計になっています。 詳細な開示はアフィリエイトについてをご覧ください。
9. 限界と免責
- スコアは公開されている安全性データの時点でのスナップショットです。 ブランドが製品を改良した場合、当社のデータベースが追いつくまで時間差が発生することがあります。
- 本サービスは医療行為ではありません。スコアは、皮膚科診療や薬剤師の助言の代わりにはなりません。 肌トラブル、妊娠中・授乳中、アレルギー体質、アトピー性皮膚炎などの場合は、 必ず医療専門家にご相談ください。
- スコアは特定製品の品質、安全性、または有効性を保証または否定するものではありません。 公開された科学データに基づく独立した参考情報としてご利用ください。
- 人によって肌の状態や感受性は異なります。一般集団に対して安全とされる成分が、 個人にとっては反応を起こす場合があります。
10. 改訂履歴
- 2026年5月9日: 方法論セクションの全面改訂、参照ソースの拡充
- 2026年5月5日: 初版公開
スコア算出ロジックを変更する際は、変更日と変更内容を本ページに記録します。 ブランドや利用者からの問い合わせがあった場合に、いつ・なぜスコアが変わったかを 透明に説明できるようにするためです。
11. 誤りのご報告・お問い合わせ
スコアや成分情報に誤りを発見された場合、または評価方法についてご質問・ご意見がある場合は、 アプリ内の「問題を報告」機能、 または support@nemi.beauty までご連絡ください。 ブランド事業者様からの再評価のご依頼にも、公開エビデンスに基づき対応いたします。